こども防災の日をつくる会

こども防災の日をつくる会は、東日本大震災で犠牲になった石巻の幼稚園児愛梨ちゃんゆかりの花を通じて教訓を伝えるアイリンブループロジェクトと、防災士の資格を持つ郵便局長が、未就学児の防災活動に取り組むために2021年設立しました。

こども防災の日をつくる会の取り組み

「大人が高い意識を持たなければ、子どもを守ることはできない」

多くの視点で正しい避難行動を取るための取り組み!

自力で避難行動を取ることが難しい未就学児の命を守ることを目的に設立された「こども防災の日をつくる会」。東日本大震災で犠牲になった石巻の幼稚園児愛梨ちゃんゆかりの花を通して防災意識の向上を図っている「アイリンブループロジェクト」と、防災士の資格を持つ郵便局長や多賀城市と市民活動サポートセンター+防災人が連携し、安全で安心な地域づくりを目指した防災活動に取り組んでいます。これまでに「子どもの命を災害から守るために必要なこと」をテーマに地域の方と話し合いの場を設け、避難訓練を行い、さまざまな視点で「自然災害から子どもたちを守りたい」という想いを形にしています。

多賀城市市民活動サポートセンターでの防災会議の光景(集まれ防災人より)
郵便局長防災士と連携した避難訓練の様子(わだつみ保育園)
避難訓練動画

活動事例

まめまめ保育園・防災士の郵便局局長さんと おさんぽ防災訓練してきました!

12月20日(月)にアイリンブループロジェクトと防災士の資格をもつ郵便局長さん、桜木北区にあるまめまめ保育園のみなさんで行った「こども防災の日をつくる会」の防災訓練フィールドワークをレポートします。この訓練には、多賀城市の交通防災課の方や多賀城市社会福祉協議会、こどもの防災に興味のある活動団体の方なども参加しました。

この日の訓練は、まめまめ保育園の園児のみなさんと先生たちがいつも散歩に行くコースで地震が起こった時を想定して訓練は行われました。0~2歳児を預かるこの保育園ですが、散歩コースはたくさんあり、なんと約1.2km先もお散歩が当たり前のようです。ですが、その散歩先でもし地震にあったらどこへ逃げたらよいのでしょうか。だれも知っている人がいない場合も想定されます。

今回はもうちゃん公園(大代地区)で地震が起きた想定でした

もうちゃん公園からの避難先の一つは、東日本大震災の時も住民の避難先となった小野屋ホテル。もちろん子どもたちが中に入るのは初めての経験です!

避難場所の小野屋ホテルさん。はじめてお邪魔します!

ホテルの中ではお散歩用の移動車から子どもたちを先生が背負い、階段を避難していきます。

津波を想定し、標高10mを目安に避難。ホテルの3Fくらいまで避難します。

みな揃って一安心。確認も真剣です

次の避難先は共和電業さん。なかなか普段は訪れることはありません。和やかに出迎えてくださいました!

みなさんで記念写真も。顔見知りの関係が大切ですね

地域の一時避難所になっているビルを見せていただき、避難場所を確認させていただきました!地域の人と顔の見える関係ができるととても安心ですね。

大代地区にある小野屋ホテルさんと共和電業さんを繋いでくれたのが、地域の郵便局の局長さんでした!大代地区郵便局の局長さんが会議の後、声がけくださり顔のみえる避難先をつくることができました。

今回、このフィールドワークには防災士の資格をもつ多賀城の局長さん、利府の局長さんにご参加いただき、防災士としての視点での保育園の防災訓練をお手伝いいただきました。

大代地区の細い道も気を付けます

防災訓練は自分たちだけでやっていると慣れてしまったり、気づかなくなってしまうこともあるので、防災の視点を持つ人たちにお手伝いいただくことで、これまで気づかない危険に気がついたり、いろいろなメリットがあるかと思います。

ブロック塀が崩れる危険も確認しました!ブロック塀の側は歩きません!

多賀城にはたくさんの保育園・幼稚園があります。

計画を実践してみることで、地域を巻き込み、周囲の人も子どもたちを守りたいという防災意識を持つのかもしれません。ぜひ、この取り組みが広がっていけばと思います!

たがさぽもだれも取り残さない地域の防災の取り組みを応援します!